海外で携帯電話を長期使用するベストな方法を考える【海外赴任者・留学者向け】

岸ユメジです。

海外赴任を控え、気になることの一つに携帯電話の準備があります。
スマートフォン一つあれば大体のことは解決出来ますから、スマートフォンを使える環境を確保する事は非常に大事です。
理想を言えば、現地の空港に降り立ったその瞬間から使えるのがベストです。

また、海外での携帯電話使用については、料金が高額になるイメージがありますよね。
しかし調べてると、コスパの良い手法がありそうなので、まとめます。

結論だけサクッと知りたい方はまとめからご覧ください。
※この記事は、基本的に私の赴任先、アメリカでの使用を想定して作成しています。
 その他の国においても基本は同じですが、その点ご留意ください。

海外では何故携帯が使えないのか

まず、国内契約している携帯電話をなぜそのまま海外で使うことが出来ないのかを考えてみます。
これは、使用電波の問題です。

国内大手はau,docomo,softbankの3社ですが、それぞれが独自に通信電波網を持っています。
電話とインターネット、それぞれについて電波網を持っていて、契約ユーザーはそれを利用して通信を行っています。
そして、その電波網は国内に限られているのです。
なので、国内契約をしている携帯電話を海外に持って行っても自社の電波網がないので使用できないことになります。

しかし、使用している端末・契約によっては、携帯電話を海外に持っていくと、提携している現地通信会社の電波を勝手に拾って通信を行うことがあります。
そして、その通信網は国内業者のものでは無いので、使用者に対して現地通信会社から電波網の使用対価の請求が行われます。
これが月々の支払額に加算されることになります。

このような理由から、国内契約では使い放題でも、海外使用分は通信量に応じた請求額になり、とても高額な請求になることがあります。
数万円ならまだいいですが、数十万円、場合によっては数百万円となるので笑っていられません。

ちなみにこれを国際ローミング接続といい、高額請求がよく問題になります。
海外での携帯電話使用が高額というイメージもこの国際ローミングによるところが大きいと思います。
意図しない接続で高額請求を防ぐには、端末の設定でデータローミングをオフにしておく必要があります。

海外でなんとなく携帯が使えるので、ラッキー!などと気を抜いていると、後で泣く羽目になります。
自分からアクセスはしなくても、今のスマホはアプリの待ち受けだけでも通信は行われるので注意です。
私の友人も、設定を1日忘れ、メール受信やバックグラウンド通信だけで1万円以上の請求が来たと嘆いていました。
怖いですよね。

海外で携帯電話を使う方法

上で述べたように、国内では国内の通信業者の電波網、海外には海外の通信業者の電波網があります。
海外で携帯電話を使用するには、海外の通信業者の電波網を使用する方法を探さなくてはいけません。
具体的には次のいずれかの方法になります。

①国内契約端末を国際ローミングで使用する
②海外の現地通信会社で携帯電話を契約する
③SIMフリー携帯+海外通信業者のプリペイドSIMで使用する
④SIMフリー携帯+国内窓口のある海外通信業者提携SIMで使用する
まず①と②は候補から外します。

①の国際ローミングはすでに述べたように高額です。
一応各社海外旅行者向けのサービスにより1日単位での使い放題プランがありますが、長期使用になると高額になります。
※ソフトバンク契約者のみ長期滞在者向けのプランがあるので後述します。

②はちょっとハードルが高いですね。
私も未経験なのでこれについては確かなことが言えません。
しかし、異国の地で情報も無いままに契約をするのは非常に面倒ですし、到着後タイムリーに行えるものではありません。
もし今後契約するようなことがあれば、改めて記事にしたいと思います。

という事で、実際に検討するのは③か④のいずれかとなりました。
どちらも、SIMフリー携帯を準備し、海外通信業者のSIMカードを入れて使用します。
違いは、プリペイドか否かというだけです。

プリペイドの場合は、現地のスーパーなどでプリペイドSIMを購入し、端末にセットしてから使用可能となります。
金額も決まっており、基本的に上限額に達したら通信不能になります。

海外通信業者提携SIMというのは、海外の通信業者と提携している国内業者が提供しているSIMカードを契約してしまうことです。
プリペイドと違い、プラン設定がされており、選ぶことが出来ます。
プランがある分、キャリア契約と非常に似ているのでわかりやすいです。

SIMカード・SIMフリーとは

ここでSIMカード、SIMフリー携帯について、ごく簡単に説明します。
SIMカードとは携帯電話にセットする小型のチップです。
見たことがない方もいるかもしれませんが、携帯電話の契約時に店員さんがセットしています。

SIMカードの役割は、その端末が使用する通信電波網を決めることです。
通信電波網は各業者が独自に持っていることはすでに述べました。
そのうち、どの電波網を使用するかを決めているのです。

auのSIMカードを入れた端末はauの通信電波網を使用する(auの通信電波網しか使用できない)というわけです。
なので、SIMカードを入れ替えれば、別の通信網を使用することが出来ます。
しかしここで問題となるのが、次のSIMフリー/SIMロックです。

日本では、面倒なことに、auの端末はauのSIMカードしか読み取らない、docomoの端末はdocomoのSIMカードしか読み取らないという、「SIMロック」というシステムを設けています。
キャリアからの流出を防ぐことが目的の、ユーザーにとってはどうでもいい縛りです。
逆に、SIMフリー端末というのは、このSIMロックがなく、どこの通信業者のSIMカードでも読み取れる端末を指します。

なので、海外の通信業者のSIMカードを入れるにはこのSIMフリー端末を持っている必要があります。
2015年以降、各業者でSIMロックの解除が出来るようになっています。
各キャリアで契約している方は、今お使いの端末がSIMフリーになっているか、ロック解除可能かどうか、契約先に問い合わせれば確認可能です。

SIMフリー携帯+海外提携SIMカードがベスト

それでは話を戻します。

③SIMフリー携帯+海外通信業者のプリペイドSIMで使用する
④SIMフリー携帯+国内窓口のある海外通信業者提携SIMで使用する

この違いはプリペイドか否かという事ですが、私は④の海外通信業者提携SIMを入手することがベストと考えます。
国内で契約しておけば、空港に着いた時からすぐに使えますし、プランも使い放題でコスパも悪くありません。
そして、日本語サイトが準備されているのでトラブルの際の安心感が違います。

プリペイドSIMは、仕組みはとてもシンプルですが、サポートの部分で不安が残ります。
また長期契約となると、金額で上限が決まる通信料では不安が残ります。
大事な時に通話やインターネットが使えなくなることは避けたいですよね。

旅行時や、短期出張では大活躍するプリペイドSIMですが、海外赴任、留学の際はちょっと勝手が違います。
Wi-Fi環境が確保されており、他では全く携帯電話を使用しない、緊急時の連絡用としてだけ考えている、という場合はプリペイドが低コストで適している場合もあります。
しかし、紹介する提携SIM業者は契約期間に関わらず解約時の違約金は不要なので、途中での乗り換えも容易なことを考慮すると、まずは契約で様子を見ても良いでしょう。

おすすめSIMカード契約業者

今のところ、アメリカで使用できるSIM契約を行えるのは次の2社です。
h2o by KDDI Mobile
HanaCell(ハナセル)
いずれも月額30ドル~50ドル程度払えば、通話無制限、データ通信無制限(速度制限あり)を確保できます。
国内MVNO(格安SIM)よりは高めですが、キャリア契約よりかは割安、というところでしょうか。

そして当然、出国前に契約、セッティングが可能です。
日本語問い合わせ窓口もあるので、安心さが違いますね。

それぞれの比較、どちらの業者を選べば良いかは、じっくり検討して別の記事にしたいと思います。

海外で使える機種は?

SIM契約をするにあたり、SIMフリー携帯を準備する必要があります。
最近はSIMフリーの機種が非常に多くなっており、「SIMフリー 機種」などで検索すると様々な価格帯の物を見つけることが出来ます。

しかし、ここで注意しなければいけないことが、目的の国で使用できるかどうか、という事です。
問題となってくるのは、インターネット使用時の電波の規格と周波数です。
簡単に言うと、その国で使用されている電波を受信できなければ、ネット接続ができない or 低速通信しか使用できない、という事になってしまうという事です。

ちなみに、h2o by KDDI MobileとHanaCell(ハナセル)のHPには、持ち込み機種について次のような注意書きがありました。

h2o by KDDI Mobile
UMTS,HSPA+(850MHz/1900MHz)→ 通話、テキスト、3G速度のデータ対応
4G LTE Band(2,4,5,12,17,29,30)→ 高速LTE通信に対応

HanaCell(ハナセル)
下記の周波数に対応
GSM:1900MHz ※GSM縮小に伴い、利用範囲が制限される可能性がございます
3G(UMTS、W-CDMA):1700/2100 AWS (band 4) と 1900MHZ (Band 2) →3G速度のデータ通信
4G(LTE):Band 2 (1900MHz) と Band 4 (1700/2100MHz AWS) と Band 12 (700MHz) →4Gデータ通信
日本でご利用いただく場合は、3G(UMTS、W-CDMAまたはHSDPA): 2100MHz (band 1)

これはおそらくアメリカを想定していると思いますので、その他の国についてはそれぞれ調べる必要があります。

しかし、はっきり言ってそんなことに興味のない人にとってはさっぱりわかりませんし、調べる気すら起きません。
なので、そんな面倒を回避できるお勧めできる方法が2つありますのでご紹介します。

まずは、iPhoneを選ぶことです。
世界中で使われている iPhoneは使用可能周波数がずば抜けて多く、ほとんどの国をカバー出来ます。

現在iPhoneを使用している人は、SIMロックを解除してしまえば使用可能です。
新規購入であっても、最新機種は高額ですが、型落ちの物は意外とお値打ち価格で購入することが出来るのでお勧めです。

もう一つの方法は、上記紹介した業者から、SIMカードと機種のセットを購入することです。
業者紹介機種なので間違いなく使用できますね。
iPhone以外の機種はかなり安価に購入することが出来ます。
特に機種性能にこだわりのない人にとっては、煩わしい手間が省けるのでお勧めです。

それに、契約自体はSIMカード自体に対するものなので、気に入らなければ簡単に別の機種に移ることが出来ます。
SIMカードを入れ替えるだけなので、店頭でプランを選ぶことも、契約書を書き直すこともありません。

ソフトバンク契約者であればアメリカ放題もあり

ソフトバンクでiPhoneを契約している人限定ですが、月900円でアメリカでの通話、インターネットの使用が無制限になるサービスがあります。
キャンペーン中であれば申し込みも月額も不要のようです。
私は対象外なので、この件は深堀りしませんが、ソフトバンク契約者であれば検討してもよいかもしれません。
※会社貸与携帯がソフトバンクなので、追って使用感を記事にしたいと思います。

国内契約をどうするか

最後に、留学者、赴任者等、長期的に日本を離れる場合に、国内契約をどうするかという問題があります。
携帯電話の電話番号が変わってしまうと、様々な手間が増えるので、出来れば残しておきたいですね。
また、一時帰国の際などに、携帯電話が使えないと非常に不便です。

具体的に、電話番号を残しておく方法は以下のいずれかになります。

・キャリア契約の場合は契約を凍結・休止して電話番号保存サービスを利用する。
・格安SIM契約の場合は、最安プランにして契約を継続する。
・諦めて解約する。

これにもコストがかかることなので、別の記事にまとめたいと思います。

まとめ

海外赴任者、留学者の携帯電話使用について、結論を以下にまとめます。

・海外では、それぞれの国で使用電波が違うため、国内契約の携帯電話をそのまま使うことはできない。
・海外で携帯電話を使用するためのおすすめの方法は、SIMフリー携帯を入手し、海外通信業者提携SIMを国内で契約しておく。
・国ごとの周波数を考慮する必要があるが、機種はiPhoneを選んでおけば間違いなし!
・SIMカード契約業者はh2o by KDDI MobileかHanaCell(ハナセル)

私の場合の機種選び、SIMカード契約業者選びなどについてはまた別の記事にまとめたいと思います。

岸ユメジ

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