瞬間英作文に半年取り組んだので、効果をまとめてみる

海外赴任を目前に、焦って英語力強化を目論んでいる岸ユメジです。
ようやく瞬間英作文の基礎の部分が完了したと言える所まで来ましたので、その感想をまとめておきたいと思います。
私の英語学習の方針については「海外赴任者が英語技能を習得する心構えと基本方針」にまとめていますので、未読の方はまずはこちらからご覧ください。
ちなみに、今回の記事での瞬間英作文の基礎とは、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」のことを指します。

瞬間英作文について(おさらい)

まずは瞬間英作文とは何か、簡単におさらいします。
詳しく知りたい方は「英語学習の具体的なやり方 ①音読・短文暗唱(瞬間英作文)」を読んでください。

瞬間英作文とは

瞬間英作文は、数多くの簡単な日本語訳から英文を作ることを繰り返し、英文を即座に作るための回路形成を行う事を目的とした学習方法です。
「知っている」文法構造を、「無意識に出来る・話せる」技術に昇華し、「瞬発的に英語を話せるようになる」ことを目指します。

推奨されている取り組み方

本書で推奨されている取り組み方は以下の通りです。
①日本語をもとに英作文する 時間がかかるようであれば、すぐに答えをみる
②英文を見ながら何度か口に落ち着け、英文を見ずに瞬時に暗唱出来るようにする。
③全文について流す。引っかかるものは再度口に落ち着ける
※セグメントごとで繰り返し行います。
※2サイクル目からは③のみ実施し、定着の悪いものは再度②を行います。
※セグメント事が完成したら、テキスト全体で流して完成です。
明確にセグメントをどう分けるか、1センテンスについて何回繰り返すか、というような決まりはありません。

私の取り組み方

それでは、以上を踏まえて、実際に私はどのように取り組んだのかご紹介します。
瞬間英作文については、個人的な文法理解の程度により取り組み内容が変わってくると思いますが、
今回の書籍、「どんどん」と「スラスラ」は、中学3年生+αまでの英文法しか使用されていないので、高校レベルの一般的な英語学習を終えている人であれば問題なくこなすことが出来ると思います。

どの程度やりこんだか

まずは、センテンスごとの取り組みですが、前述の基本通りに実施しました。
初見で正解だった場合は、そのまま3回音読しました。
間違えたものは、文法を理解したうえで10回音読します。
10回音読しても、センテンスを一息で音読できないものは、出来るようになるまで繰り返しました。
正否の判断ですが、解答文と単語の選択が違っていても、意味の通じる内容であれば良しとしました。
適当ですね。

次にサイクルについてです。
まず「どんどん話せる」ですが、これは中学1年生、2年生、3年生の3つにパートが別れており、さらに文法ごとにページが作られています。

中学1年生のレベルは、さすがに初見でもサクサク進められますので、パート全体を通して実施し、間違えた部分を含めて2回ほどサイクルをまわして終わりました。
ここで間違えた部分というのは、冠詞(a, an, the)やbe動詞、do, doesの選択、また、複数形のsなどです。
頭ではわかっていても、瞬時に口に出して一連で喋ろうとすると、とうっかりミスが目立ちます。

ちなみに、瞬間英作文は、既に知っている英文法を使いこなすための作業なので、このパートで理解が難しいのであれば、学習効果が期待できないので、一度中学英文法をしっかりやり直した方が良いです。

中学2年生のパートはボリュームが多いので、パートを2つに等分してそれぞれ3サイクルほど実施しました。
こちらでは時制に関わる文法が出てくるので、更にうっかりミスが目立つようになりました。
ペーパーテストではそのようなミスはしない問題でも、瞬間的に英文を作成する場合間違えやすく、訓練が必要であることが実感できました。

最後の中学3年生のパートでは、接続詞、関係代名詞、関係副詞等が出てくることにより、ちょっとだけ長い文章の作成になります。
また、文法知識の再確認においても、自分の理解の抜けていた部分などが目立ち始めるため、多少時間がかかるようになります。
それでも、3サイクルほど丁寧に繰り返せば、日本語からの瞬間的な変換が簡単にできるレベルまではすぐに到達しました。

各パートのサイクルをまわす段階でかなりスムーズになっていたので、テキスト全体では1回程度しか流していません。

続いて「スラスラ」の進め方の解説です。
「スラスラ」はパート1と2に分かれています。
パート1では「どんどん」でこなしたレベルの問題が、文法ごとではなくランダムに配置されています。
ボリュームが非常に多いので、それぞれのパートを3つに分けて取り組みました。
160問程度ごとのサイクルです。

パート2は文型コンビネーショントレーニングとなっており、1つのセンテンスに複数の文型が組み合わされている文章について実施します。
問題文が非常に長く、また、文法知識も詰まっているため、100問ごと、2回に分けてサイクルを回しました。

目安としては、パート1のサイクルでは1ページ(10問)を1分以内で完了できるように、パート2では1ページを2分で完了できるように取り組みました。

また、英文を口に落ち着ける際にしっかりその意味、文法を意識しながら行うのがポイントです。
単純な文章暗鬼にならないように注意が必要でした。
眠い時など、気を抜くと無意識のまま念仏のように繰り返しているだけという事もありましたが、効果があるのかどうか疑問ですね。
しっかりと文法とシチュエーションを意識をしてサイクルを回していくにつれて、センテンスの文法ルールが、英語イメージのまま自然と頭に流れ込んでくるような感覚になりました。
英語の瞬発力を付けるとはこういう事か、と実感しています。
習うより慣れろ、ということですね。

かかった期間


この2冊を終えるのに半年かかりました。
これは非常に長い方だと思います。
言い訳としては、サラリーマン業務により学習時間の確保が難しかった事と、やはり単調作業なので、モチベーションの維持が難しかったことですね。

学習時間については、会社に到着してから始業までの間、休憩時間、終業後の会議室利用、お風呂で、寝る前に少しでも、と何とか工夫して確保していましたが、なかなか思うように進みませんでした。
特に「スラスラ」になってくると、1回目のサイクル時にしっかりと文構造を理解し、口に落ち着けるという作業に時間を要しました。
センテンス自体が長いので、なかなか通しで喋ることが出来ません。
1回やってしまえば、サイクルを回すのはどんどん楽になりますので、かかる時間もぐっと短くなりますが、問題数が多いのでやはり大変でした。

そして単調作業の弊害か、あるいは私の集中力の無さが原因か、休日にがっつりと時間を取って学習するにもあまり向いていないと感じました。
単純作業の繰り返しなので、長時間やっているとやはり苦痛になってきます。
文章自体は簡単なので、なおさら集中力が持ちません。
集中力が足りなくなると、うっかりミスが増えてしまい悪循環に陥ります。

また、疲労が溜まっている時など、すぐに睡魔がやってきますね。
実際に一度本をお風呂に水没させてしまいました。
念仏となっていたのもこの時です。
悔しいので、重りを乗せて乾かして、そのまま使っています。

このように、私の場合期間はかかりましたが、焦ってもしょうがない! と楽観的に考え、出来るときにコツコツと進めていました。
社会人の場合は日々の業務もあり、学習だけをすればよいわけではないので、モチベーションの維持はやはり大変です。

2冊をやり遂げて感じる効果

瞬間英作文は、頭に蓄積された文法知識を、瞬時に文章にして発声するための瞬発力を養うための学習です。
これはそれを意図した学習を行わないとなかなか向上しません。
TOEIC900点の人や難関大学出身の人の全員が英語がペラペラでは無い事からも、それは間違い無いと思います。

当然、高学歴、高スコアの方は文法知識や単語力は一般レベルよりもずっと高いので、英語での意思の疎通は十分可能だと思います。
しかし、瞬間英作文で目的としているのは、あくまでも思ったことを瞬時に簡単な英文で話すことが出来るか、また、簡単な文を組み合わせた比較的長い文章においてもスラスラと話すことが出来るか、ということなので少し事情が違います。
(ただ、以上の英語の基礎力を持っている人が瞬間英作文や音読のトレーニングを積んだらあっという間に喋れるようになると思います。培ってきたものがあるとはいえ、羨ましいですね)

ここでは私が「どんどん」と「スラスラ」をやり込んで感じたその効果をご紹介します。

実際にスラスラ話すことができるようになるのか?

この学習の目的である、思ったことを瞬時に話すことが出来るようになったのかどうかです。
これについては、限定的ですが、非常に効果があると実感しています。

この「スラスラ話す」という部分の認識にはかなりの個人差が含まれると思いますので、まずは私の考えを述べたいと思います。
これは、ネイティブの会話の流れ自分もついていける、という事ではありません。
文法の基本的なルールを意識して話すことが出来るようになり、センテンスごとであれば、一息で話すことが出来るようになる、という事だと捉えています。

本テキストには「冠詞(a/an/the)」「be動詞/do/does」「時制の一致」「関係代名詞」「関係副詞」「接続詞」が文章内に多用されています。
これは、ペーパーテストでじっくり考える状況では間違えることが無くとも、英会話においては誰もが最初につまずく部分です。
間違ってしまったり、言葉が詰まってしまうのです。

膨大な問題量のサイクルを回すにつれて、以上の用法について何度も間違えました。
それは無意識に一番言いやすい物を選択してしまっているからです。

例えば時制の一致について、長い文章になると、文章全体は過去のことなのに、瞬間的に喋ると、一番口が慣れている現在形の単語を使ってしまう、というようなことが頻繁に起こるのです。
頻繁に起こるので、その都度訂正し、口に落ち着ける作業が発生します。
そのうちに、文章を見たときにまず時制について瞬時に確認し、それを踏まえた英作文が出来るようになっているのです。

他の文法についても同様です。
間違えやすいところを意識して確認する癖がつきます。
これは、英会話のレッスンでよく指摘される内容と類似していますが、瞬間英作文では、間違いで終わらずにひたすら繰り返し取り組むので、当然効果があります。
英会話初級者が非常に苦労する選択肢を、強く意識出来るようになるというのは非常に良い学習効果です。

自分の文法知識の穴がわかる

学生の頃から文法学習といえば、文法書と問題集が中心でした。
一般的には、皆さんもそうだと思います。
その問題点は、英語を知識としてわかった気になっているだけの場合がある事です。
文法書を読んで、問題を解いてを繰り返すことにより当然理解が深まる効果はありますが、そこには必ず漏れがあります。
実際に使う回数が少ないので理解が定着しない部分があるのです。

瞬間英作文は基本的には簡単な文章を大量に作成するので、どう英訳してよいかわからない部分が出てきたら、それは確実にその英文法の知識が不足しているという事になります。
その細かな知識の取りこぼしを炙り出し、補完することが出来ます。

次の課題は?

瞬間英作文によって以上のような効果を実感しているのですが、それを踏まえて今後の学習はどうするべきか考えてみます。

2冊じゃ全く足りない

「どんどん」と「スラスラ」の学習は終えましたが、この2冊では英語力の向上には程遠い内容です。
瞬間英作文の基礎がやっと終わった、というところでしょうか。
一応、基礎文法に沿って、こちらの意思を伝えることは出来るので、全く英語が出来ない人から見るとスラスラと喋れているように映るのかもしれません。
しかし、それはあくまでも一方的に言いたいことを言っているわけで、細かいニュアンスを伝えたり、ディスカッションするとなると難しいでしょう。
本当の意味で英語をスラスラと喋るためには、さらに上級の文法、構文の理解が不可欠です。

特に構文においては、理解していないと意味がわからない物も多いので、使用できるようしっかり理解する必要があります。
サイクルをまわす事により長期的な暗記にもつながりますので、構文理解は非常に瞬間英作文向けと言えます。
私は次の1冊として、「最重要構文540」というテキストをすでに準備してあります。
やる気満々で購入したにもかかわらず、半年も眠らせてしまいましたが、引き続き瞬間英作文には取り組んでいきたいと思います。

単語力の向上は期待できない

瞬間英作文は、簡単な文章の英訳なので、あまり難しい単語に出会う事はありません。
しかし、英語を学習する上において、単語暗記は不可欠なので、瞬間英作文とは別途取り組みが必要です。
TOEIC対策としては「金のフレーズ」、更なる学習としては「DUO」などでしょうか。
単語暗記は苦手なので、どこかで集中して取り組んで、気づきをまとめたいと思います。

まとめ

長くなってしまいましたので、最後に要点をまとめます。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」と「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」に取り組んだ結果、感じたことは、

・瞬間英作文の取り組み方は、基本通りでよい。
・習うより慣れろの精神で取り組めば、自然と文法理解が身についてくる。
・非常に単調な繰り返し作業なので、特に社会人は長期戦と捉えておくと気が楽。
・英会話初級者がつまずくような基礎的な英文法について意識して喋ることが出来るようになり、センテンスごとであればまとめて続けられるようになる。
・この2冊では英語ペラペラには程遠く、よりレベルの高い文法知識、構文理解について引き続き瞬間英作文が必要であると共に、別途単語力の向上も必要。
という事でした。

また進展があれば記事に残しておこうと思います。
以上ここまでお読みいただきありがとうございました。

岸ユメジ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です