英語の学習方法を考える【海外赴任を控える人、海外生活したい人】

前回は海外転勤者が英語技能を習得するための心構えと基本方針について述べました。

海外赴任者が英語技能を習得する心構えと基本方針

2017.12.06
今回はいよいよ具体的な学習方法についてまとめます。
目的は、「英語を使う」技術を習得することです。
間違っても知識に偏った英語マニアになるわけではありません。

今は本気になればいくらでも情報にアクセスできる時代です。
すでに実績を積まれている方々の学習方法がネットには溢れています。
それらを興味深く見させていただき、自分の学習内容について検討しました。
それでは結論から、効率的な学習の手順と具体的な学習方法をまとめます。

習得手順と学習方法

●習得手順

①文法、構文、語彙などを知識として学ぶ
②知識を使うための回路づくり
③英語を使う場を作り、得た知識を使える技術に代える

●そのための学習方法(段階ごと)

段階1:中学レベルの英語体質を作る(音読/短文暗唱・文法確認・発音の確認)
段階2:高校レベルの文法、構文をマスター(高いレベルのテキストの音読・構文集などで短文暗唱・大学受験用問題集で文法確認)
段階3:多読、語彙増強の導入(精読、文法理解が進み、文構造がわかってから)
段階4:リスニング、会話などで大量の英語に触れる。
(赴任後は、嫌でも英語を浴びることになります。敢えて言えば、出国前に英会話等で英語に触れる機会を増やすということぐらいでしょうか)

試験のための勉強はしない

多少掘り下げて解説します。
まず、全体を通して、「試験のための学習をしない」「英語を運用することに重点を置く」ということを前提としています。

そしてそのために必要なのは知識を運用技術として体にしみ込ませるためのステップです。
全体を通じて学習のメインとなるのは2種類、「短文暗唱」「音読」です。

段階1では、特にこの2つの学習をメインに取り込み、英語力の基礎固めをしていくと共に、瞬発的に口から発することができる技術力を身に着けます。
付随的に長文の精読を加え、文構造の理解を深めます。
文法理解については音読・短文詠唱に含まれていると考えていますが、中学レベルの文法問題集を1冊やってもいいでしょう。
また、発音については初期にしっかり学んだほうがいいという意見が多くみられたため、第1段階に入れています。

ここまでが第1段階ですが、私としてはここが終了した段階で、日常的なコミュニケーションには不自由しないところまで持っていきたいと考えています。
今のところ、外国の方の言っていることはなんとなく理解できるので、あとは文構造の理解を深め、返答が瞬時に口から出てくるように回路を作ってあげることに専念するわけです。
瞬発力をつけることで、「返答を考える」→「返答を英文に変換する」→「変換した英文を口から出す」と時間のかかる3つの作業を、「瞬時に英語で返答する」という、本来の会話の姿に近づけます。

次に第2段階ですが
ここでの音読、短文暗唱で文法理解のレベルを上げ、英語の運用技術を確立させます。
やっていることは第1段階の延長のような感覚です。
この段階で、頭と体は英語を技術として習得し、感覚的に正しい文法をすらすらと口から出るようにします。

第3段階は芯となる技術の習得が完了してからの肉付け作業と考えます。
ボキャブラリーを増やし、会話の幅を広げます。

第4段階まで行けば、もう英語で困ることはなくなっているようなイメージです。
ここからは自分の求めるレベルまで語彙語法を増やしていけば良く、終わりもありません。

基礎が大事

英会話や海外ドラマの訳なし視聴などは、あくまでも英語の基礎能力が高まってからでないと意味がありません。

わからない部分があれば、いちいち巻き戻して何度も確認する、わかるようになるまで調べる、という作業を行えば学習効果はあると思います。
しかし、それであればわざわざ映画やドラマを教材として使う意味はありません。

また、ホームステイに行ったときや、オンライン英会話を試してみたときに感じたことなのですが、聞き取った英文の理解はできているのに、いざ返答となると、思っていることがなかなか口を突いて出ないのです。
そして、思っていることがすぐに話せないということは、まだ技能として使うための瞬発的な回路のレパートリーが出来ていないということなのです。
これができていない段階で、焦って英会話をいくら頑張っても効果は薄いはずです。
確かにその場では訂正してもらい、覚えた気になっても定着は望めませんし、何より非効率です。

逆に、基礎がしっかり固まってからは、あとは度胸だけの問題なので短期的に英語を使う機会を詰め込めば一気に伸びるはずです。

ただし、急な出張などで、とにかく不安を払拭するために、ごく短期で英会話に取り組むという事は、「英語を話す」ことに慣れるという意味においては有効だと考えています。
この場合も、技能の向上という意味においてあまり効果は望めません。

おわりに

まとめましたが、とにかく「音読」「短文詠唱」をコアに学習するということです。
この2つの学習は、英語の4技能全てを向上させてくれるはずです。
更に続けることで文法解釈が身につきます。
知識として蓄えるのではなく、口から出すリズム、感覚を養えることで技術として習得できます。
やらない手はありません。
文法問題集をこなす際も、音読・詠唱を基本とします。

今回は全体を通しての具体的な学習方法についてまとめました。
長くなるので、個別の学習方法の詳細は次回から別にまとめます。

岸ユメジ

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