英語学習の具体的なやり方 ②文法/リーディング/リスニング/発音/語彙強化/英会話

前回は、英語を技能として身につけるための学習方法の内、音読、短文暗唱について紹介しました。
今回は、文法/リーディング/リスニング/発音/語彙強化/英会話に焦点を当てて考えてみたいと思います。

音読・瞬間英作文(短文暗唱)についてはこちらをご覧ください。

英語学習の具体的なやり方 ①音読・短文暗唱(瞬間英作文)

2017.12.10

英語学習における文法/リーディング/リスニング/発音/語彙強化/英会話の立ち位置

私が音読と瞬間英作文を学習のメインとして取り組むことに決めたのは、それが最も効率的に英語を支えるすべてのエッセンスを取り込むことができるからです。

しかし、それ以外の項目に特化して学習しなくてよいわけではありません。
これらはそもそもの基礎的能力になるものだからです。
そして、一定レベル以上の英語力を身に着けるためには、長い期間をかけて取り組んでいく必要があります。

海外赴任の話があった当初、英語学習については、4技能(リーディング/ライティング/リスニング/スピーキング)のうち、リスニングとスピーキングに特化して学習を進めようと考えました。
海外生活において必要と思われたのがその2つだったからです。

しかし調べるにつれて、各技能はそれぞれが独立しているわけではなく、基礎の部分でつながっているということがわかりました。

文法を知らない人がCDを聞いているだけで英語が話せるようになることはありません。
それに、英語が話せる人は英文だって読めるはずです。
英会話に長年通っているだけの人が、いつまでたっても話せないことを考えると明白です。
1年間英会話に通っていた私が思うのだから間違いありません。

※ここで話せるとしているのは、日本人に多いブロークンイングリッシュではなく、正しい文法とニュアンスでコミュニケーションとれることを指しています。

しかし、4技能に必要なエッセンスは音読・短文暗唱に既に含まれているので、今回紹介する内容は学習の補助的な役割として、また、あるレベルまで到達した後の取り組みとして考えています。

それではこれらの項目はどのように学習するのがいいのか、私なりに考えましたのでご紹介します。

各項目の勉強法、取り組み時期

文法について

まず大前提として、文法学習は必要です。
日本語の文法について説明しろと言われても難しいけど、話すことに苦労しないのだから、英語も同じように文法学習は不要である!という意見を聞きます。
しかし、生まれてからとてつもなく長い時間を、無意識に言語の習得に充てている母国語と、これから新たに学習する英語を比べるのには無理があります。

文法はすべての技能の基になるルールです。
早い段階で刷り込む必要があります。
しかしここで注意するのが、いわゆる難関校の受験に用いられるような難解な文法知識は不要だという事です。
実際に英語を使える技能にするための取り組みが必要です。

難しい文法書には、通常使用しないような物まで網羅されているため非効率です。
英語を技能として使うためには、難解な知識は不要です。
簡単な文法書を1冊読めば十分です。

その後は解説付きの問題集を用います。
わからない問題は長考せずにすぐに解説を確認し、理解します。
次に、理解した内容を口に落ち着くまで「音読」します。
これを1冊やり切りますが、そこで終わらずに同じテキストで2回3回とその工程を繰り返します。
この方法により、文法問題を、知識としてではなく反射的に口から出る技能として蓄積します。

この方法ですが、実はメインの音読学習とほとんど同じ工程をたどることになります。
なので、実は文法学習は音読学習に含まれていると考えられるのです。

学習の補完として体系として整えられた文法問題集をこなすことにより、文法理解の穴を無くしより効果的な学習につなげます。

テキストは、まずは中学英語の振り返りとして高校受験問題集、次のステップで大学受験問題集を使用し、納得のいくまでサイクルを回せば一旦は文法学習としては完了です。
これは初期の音読学習と合わせて実施することで、文法的ポイントを体に刷り込んでいきます。

リーディング(精読・多読)について

精読とは文章の構造全体を正確に理解しながらしっかりと読み解いていくことを指します。
これは読解だけでなく、聞く、話す、書くための大前提になる力となります。
なので、文法理解と合わせて初期から取り組む必要があります。

これも実は、音読学習を行うのであれば、その最初の手順としてすでに入っています。
ただ、音読学習は自分のレベルよりも少し下げた内容で取り組むので、ここではその補完としてより高度な文章の精読を並行して続けます。
具体的には今取り組んでいる音読テキストの次のレベルのものを精読します。
これを音読学習と並行することにより、スムーズに音読学習のレベルを上げることができます。

多読とは、文構造の理解は6,7割にとどめ、スピード重視で文章を読んでいくことを指します。
これは精読の精度と語彙力の向上とともに自然と身についていくものなので、特別な学習は行いません。
ただし、受験時などにおいては問題の形式と傾向を把握し、ななめ読み、スキャニングが出来るように取り組むのはありかもしれません。
この取り組みは、すでに英語力が一定レベルまで達した後に、自分の興味のある分野の文章を読み漁るのが適しており、そこまでいけばもう「学習」ではなくなっているかもしれません。

リスニングについて

リスニングは、文字ではなく音で英語を読み解くことなので、当然リーディングより困難になります。
逆に言えば、リーディングより困難な部分は、音を正確に聞き取れるか否かということになります。
なので、学習方法としては、基本的には、

英文を理解する → 英文を聞く

の繰り返しになります。
更に私の経験上、聞いた音をそのまま真似て喋ると学習効率が格段に上がりますので、

英文を理解する → 英文を聞く → 英文を繰り返し喋る

というのが基本の学習です。
喋れないところは聞き取れていないという合図です。
何度も聞いて、文章と見比べて喋れるようになるまで繰り返します。
取り組んでいるうちに、不思議と文字の繋がりなどが聞き取れるようになります。

発音について

発音は私もあまり学習してこなかったので、学習の初期にしっかり押さえておきたいところです。
ボリュームとしてもそれほど大きくはないので、リスニング学習と合わせて、テキスト1冊取り組みます。
リスニング、スピーキングともに効果があるので、最初にやっておいて間違いはないはずです。

語彙強化

単語力ですが、短期記憶ではなく長期記憶として刷り込まなければ技能として使用することはできません。
なので、基本は例文形式の単語帳を使い、文構造を理解したうえで音読のサイクルを回します。
しかし、当初は音読学習にてコツコツと単語知識を拾っていく方針で、本格的な語彙強化は一定レベルまで英語力が上がってからで十分だと考えています。

英会話

最後に英会話ですが、これは学習の集大成です。
私は過去に1年間英会話に通ったことがありますが、対して会話力の向上はありませんでした。
会社の補助を貰いながらお気楽に取り組んでいたという理由もありますが、そもそも会話には文法、文構造、単語力、発音、リスニング、瞬発力等多くのエッセンスが含まれています。
英語知識の少ない私が簡単に取り組めるものではなかったのです。

英会話は英語力を身に着けるためのものではありません。
身に着けた英語力を実践力に変えるための取り組みです。
なので、英語力がない段階で英会話に取り組むのは非常に非効率です。

まずは音読、短文暗唱で英語の基礎能力と瞬発力をつけてから取り組むべきと考えます。
あとは度胸の問題なので、英語レベルが一定以上になった際には英語漬けになるまでしっかりと取り組みます。
時期としては中学英語の文法理解、短文暗唱が苦も無くできるようになってからです。
実際、会話は場数なので、短期間で濃密に取り組んだほうが成果は確実に出ます。

ただし、赴任直前などで不安が大きい場合には、不完全でも「英語を喋る」ということに慣れるために取り組むのは悪くないと思います。

英語学習に終わりはない!

以上細かい内容を、私なりの考え方と合わせて紹介しました。

実際の学習方法をみると、どれもメイン学習の音読と同じ内容なのがよくわかります。
やはり頭で理解した内容を口から発する、それも瞬発的に対応できるようになるまで繰り返す、というのは語学を使える技能としての学習において必須取り組みのようです。

また、英会話や多読、語彙強化については、学習の終わりはありません。
どのレベルまで行けば満足できるのか、人それぞれです。

現実的なことを考えれば、成人した後にネイティブと同等の英語力を習得することは、努力、環境を踏まえるとほぼ不可能です。
だからこそ、長い人生をかけて挑戦するには、語学学習はちょうどよい人生のエッセンスかもしれませんね。

岸ユメジ

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